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神のロジック 人間(ひと)のマジック

神のロジック 人間(ひと)のマジック
西澤 保彦
神のロジック 人間(ひと)のマジック
定価: ¥ 630
販売価格: ¥ 630
人気ランキング: 53936位
おすすめ度:
発売日: 2006-09
発売元: 文藝春秋
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
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まだだと仰るならこの機会に是非、お求めください。

そこまで強く薦める理由はただひとつ!
あなたに新しい世界への扉を提供してくれるでしょうからです。

内容自体は決して難しくありません。
むしろ読みやすく、理解しやすい文章の記述だと思います。

多くの読者の評価を得ていることも、この一冊が価値の高い書籍であることの証明であるといえるでしょう。

怪しげな「学校」
いつもの西澤ワールドとは趣向の違った一冊。
最初から最後まで、どこか不気味で暗い、ホラーテイストが漂います。

どこともしれない荒野にそびえ立つ建物の中に、6人の少年少女が集められ、共同生活させられます。
主人公のマモル11歳もその一人です。
この小さな「学校」にいるのは、妖しげな「校長先生」や「寮長」たち。そして謎の「ワークショップ」と称した、推理ゲームの授業・・・ 
ここはどこで、「校長」の目的は何なのか、なぜ彼らはここに集められたのか?
少年たちは次第に自分たちで、この奇妙な状況について推理を巡らせるようになり・・・

序盤は少年少女が推理するということで、ジュブナイルのような雰囲気かなと思って読み始めましたが、全然違いました。
少年が主人公って、宮部みゆきの小説でもあるのですが、個人的にはすごく好きな設定。
大人の理不尽さを感じつつも、そこに依存しないと生きて行くことができないというアンビバレンツ、
そこを割り切って生きるしたたかさなど、大人にはない心理的な制約があったりして、おもしろいです。
大人顔負けの推理を展開しつつ、ジュースやお菓子に釣られる素直さもかわいい。

幻想小説かホラーのような感じで、綾辻行人あたりが書きそうな、終始全体的に暗くて重々しい雰囲気が漂っており、
いつもの西澤作品に見られるような、明るくロジカルな推理ではなく、そういった物語全体の雰囲気を楽しむべき一冊だと思います。

ストーリーを通して「大きな謎」が仕組まれているのですが、しっかり騙されてしまいました。
後味は悪いけれども、きれいに騙されたので爽快感がありました。

すっきりしませんなぁ?
基本的に西澤氏の本は読んでおりますが、他の作品に比べると、見劣りの感は否めません。私は、突拍子もない(あり得ない)前提を置き読者に知らしめた上で、推理を進めさせる“七回死んだ男”や“神麻嗣子シリーズ”をこよなく愛するわけですが、最後にそれこそ“ウッソー”とあり得ない設定が明らかになる本作は、最後の謎があまりにも、現実離れしすぎであったことや、殺人の描写が物足りなかったことなどから、少々がっかりしました。

ここのところ、西澤氏は発表のペースが落ちておりますが、じっくりと充電してもらい、また神麻嗣子シリーズや山吹みはる=完全無欠の名探偵のような暖かく、推理も楽しい作品を期待します。

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